今回は美容室の方向けに、美容師の求人方法についてまとめてみました。
美容師数の推移、美容室が求人を行う方法、求職者である美容師がサロンを探す時の注意点、といった点から美容師の求人の現状を探っていきます。
美容師数の推移
まずは美容師の人数の推移から見てみましょう。
厚生労働省の発表によると、平成26年3月末の時点で、業務についている美容師数は48万7,636人。
これは前年より8,127人増加しています。
また、平成25年度中に新たに美容師免許を取得した人数は18,173人。
美容師になる人が減っていると言われていますが、毎年行われる美容師試験で、新たに美容師免許を取得する人数は、過去3年間、増えています。
もちろん、美容師免許を取得した後、美容師以外の職種で活躍する人や、美容師から他の職種に転向する人もいるため、従業美容師数は免許取得数より減っています。
全国の都道府県別でみると、トップが東京都の63,048人。続いて大阪府34,368人、神奈川県33,676人、愛知県25,685人、埼玉県23,12人が上位5位です。
逆に美容師数が最も少ないのは、鳥取県で1,513人。
県によって差が大きいですが、美容所数と美容師の割合でみると、全国的に大きな差はありません。
一部の都道府県を除くほとんどの県で、1美容室につき平均2名以下で運営していることになります。
あくまでも計算上ですが東京でも平均約3名です。
働く美容師にとっては、就職先が沢山あり、選べることになりますが、サロン側から見ると、従業員の確保が難しくなっています。
美容業界で問題視されている「店舗過剰」がここからも見えてきます。
求人募集の方法
美容師の募集の方法は、大きく分けて情報誌、インターネット、紹介などがあります。
それぞれの特徴と、どんな募集に向いているかを紹介していきます。
サロンのタイプや募集人数などによって、おすすめの方法も変わってきますが、試せるものは積極的に試してみてください。
サロンの今後に活かせる、新たな発見に繋がるかもしれません。
紙面媒体を使った求人
フリーペーパー、専門誌、新聞、貼り紙などの紙面媒体を使った求人方法があります。
専門誌などは基本的に掲載料が必要になります。
紙面の媒体は、地域に密着していることが多いため、一般的にパートやアルバイトの求人に向いていると言われています。
美容師の求人の場合は、現在も紙面が主流のエリアが地方を中心に見られます。
また、人通りの多い路面店などでは、他の方法と併用しながら貼り紙なども効果があるようです。
直接サロンに出向き、サロンの様子も見た上での応募のため、意欲的な応募が多い方法と言えます。
インターネット上の媒体を使った求人
インターネットをつ使った求人は、求人サイト、サロンのホームページやブログ、SNSなどです。
求人サイトは有料であることが多いですが、首都圏では一番の主流媒体と言えます。
スマートフォンの普及もあり、場所・時間を選ばず情報収集から応募まで完了できるため、求職活動中の美容師からも人気です♪
情報量も多く、正社員・業務委託・アルバイト・パートなど、どんな業務形態の募集にも向いています!
また、HPやブログ、SNSをうまく活用し求人を行っているサロンもあります。
この場合、費用はかかりませんが、管理や運営していく上で求人のコツなどの知識がある程度必要になります。
知名度にも左右されることが多いようです。
「どのような文言や写真が効果的なのかわからない」という場合は、やはり求人サイトがおすすめです!
求人のプロである担当者からアドバイスをもらったり、サポートを受けたりしながら求人活動を行えます。
紙面と違い、ウェブは内容を変更しやすいので、文言や写真も反応を見ながら進められる利点もあります。
紹介での採用
美容師業界では、スタッフからの紹介等も珍しくない方法ではないでしょうか?
事前にサロンの様子も伝わっている上での応募なので、入社後もギャップを感じることが少ないようです。
大量採用には向かない方法で、成果も不安定ですが、美容室の場合は1名~数名の採用予定が多いため、合っているようです。
もちろん掲載料などが全くかからないので、求人予定がある場合は、事前にスタッフたちに声をかけてみてはいかがでしょうか?



まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、求人の方法は様々ありますが、地域によっても主流になっているものが異なっています。
さらには、サロンによっても相性の良い方法は異なるようです。
媒体それぞれの特徴や地域性、募集する業態も踏まえながら、いろいろな方法を試すと、発見があるかもしれません。
サロンの特徴や雰囲気を上手く伝えられる方法で求人を行うことで、ギャップのない採用を行ってください。