美容室にとって価値あるWEBサイトとはなんでしょうか?
ホットペッパーなどの集客サイトに掲載されているから、公式サイトは必要ないと思っていませんか?
今回は、美容室にとって価値のあるWEBサイトを作るため、制作会社と作り上げていく上で知っておいたほうがいい知識・注意点・運用方法などを説明します。
美容室のWEBサイトは必要か?
そんな疑問を感じている美容師さんも多いかと思います。
ホットペッパーなどの媒体を活用されているサロンも多いですし、WEBサイトの集客効果といっても現状大きな効果は正直望めないと思っています。
しかし現在のWEBサイトの意味合いは大きく変わってきていて、新規集客の為に作成するのであれば、無駄な費用投資で終わってしまう可能性が高いでしょう。
ではなぜ求人にWEBサイトが必要なんでしょうか?
現在は、集客を目的にしたWEBサイトではなく、求人に特化したWEBサイトへと大きく変化しています。
自社だけの情報が載っているオリジナルツール
求人募集をされている美容室オーナーは多くいらっしゃっると思います。
美容学校に定期的に足を運んでいるオーナーもいれば、学校や求人会社が開催しているガイダンスに参加されたり、費用を費やして求人広告を掲載されているサロンも多いと思います。
求人募集には様々な方法があります。
結果が伴うもの、結果が伴わないものがあるとは思いますが、同じ方法でも時期やタイミングによっても結果は変わっていきます。
求職者の目線
求職者は何を基準に応募する美容室を選んでいるのでしょう?
- ガイダンスでしょうか?
- 求人広告情報でしょうか?
仮に自分が求職者だったとしたら、果たしてそれだけで自分が働くサロンを決めることができるでしょうか?
今は多くのサロンの中から選べる時代ですから、その中から目ぼしい数社を選択し、さらに絞り込んでいくわけです。
さて、そこから先はどこから情報を集めるでしょう?
例えば、同じくらい迷っているサロンがあり、1つのサロンは公式サイトに詳しい求人情報・教育カリキュラムなどの細かく情報が載っている。
もう1つのサロンには公式サイトがないので、それ以上の情報が追えない。
この場合、求職者はどちらの美容室を選ぶと思いますか?
更にいうと、今の美容学生は、InstagramやTwitterなどのSNSのツールは当たり前に見ています。
デジタルのツールは、あってもなくてもいいものではありますが、あった方が機会損失を未然に防ぎ、チャンスを作るツールだと思ってください。
公式サイトの目的を明確にする
見込み客獲得より、既存客や未来のスタッフ向け
美容室の公式サイトで何がきっかけで来店動機に繋がるかというと、現在では大した効果は得られないでしょう。
しかし、もし公式サイトを求職者が見るのであれば、全てのページに力を入れる必要があります。
- スタイルページ
- スタッフページ
- メニューページ
- クーポンページ
- コンセプトページ
- ブログ
スタイルページ
スタイル写真とは、飲食店で例えると「美味しそう!」と思わせる商品ディスプレイです。
美容室の公式サイトでは、どれだけ顧客に魅力的に見えるスタイル写真を載せられるかが重要になってきます。
更に、日々更新し続けることが大切です。
多くの美容室では「なかなか良いモデルがいないよ」と言われる方が多くいらっしゃいます。
ただ、それはまだまだ探し尽くしてない場合が多くあります。
現在はとても便利なもので、様々なアプリやサービスで探すことができます。
まずは今出来ることの最大限をやってみましょう!
スタイルページのスタイルがかっこ悪く、更新されたのが数年前では逆にマイナスです。
きっとお金をかけてオシャレに作ったであろうホームページの存在理由、作った目的を再度確認しましょう!
スタッフページ
どんな先輩が働いているのか?実は求職者にとって最も気になることかもしれません。
求職者は、集客サイトからでもスタッフを見て、スタイリストやアシスタントの情報をチェックしています。
スタッフ1人1人の個性がチェックされている中、今公式サイトのスタッフページはどうなっていますか?
写真は1年中同じではないですか?
コメントは最初にちょっと考えてなんとなく2〜3行で終わってないですか?
得意なスタイルは全部です!などと書いてないですか?
スタッフごとにブログはありますか?
どんなスタッフかを伝えることはとても難しいことです。
何の発信も無く伝えられる訳がありません。
ただ、季節毎にスタッフ写真を変えたり、自分の得意分野やお客様からの悩みに対しての提案など、ある程度の情報は伝えられるはずです。
メニューページ
メニューページでは、料金はどうなんだろう?と思ってくれた方が見ています。
要は、このページではそのサロンがどれくらいの価格帯で、どんなメニューで仕事をしているかチェックしているわけです。
そんなページで、そっけなくメニューと料金だけ書いてあっても何も伝わりません。
まず、技術の紹介等をしていくと良いでしょう。
たとえば、カラーやパーマなど多くの種類がある所が多くありますが、その多くは種類の明確な違いが分からなかったりします。
確かに専門用語などでは書いているところもあります。
ただそれではお客様はなかなか伝わりません。
中途採用の美容師さんは、どんな薬剤を使っているのかも気になっています。
こだわりの部分を分かりやすく書くように心掛けましょう!
クーポンページ
クーポンページは集客にも多少活用できるでしょう。
ここでのクーポンは、単に安売りをするだけではありません。
もちろんクーポンが全く無くてやって行けるのが1番いいですが、現状の美容業界ではなかなか難しいのが現状です。
その為、いずれは無くすつもりでクーポンの内容を考えていきましょう!
まずクーポンとは現在来店しようか悩んでいる方に向けて、背中を押してあげるツールの1つです。
カラーやパーマ単体での割引よりも、カット&カラーやカット&パーマ&トリートメントなどの組み合わせで提供した方が分かりやすく選ばれやすいです。
さらに、次回来店頂く際にオーダー頂きたいメニュー構成なども取り入れると良いでしょう。
2回目以降は、以前あのメニューだったから今回もそれでお願いしたいと思ってもらえるように、追加のメニュー提案等も考えておきましょう。
コンセプトページ
お店のコンセプトとは、美容室にとってとても大切なことです。
どんなこだわりがあるのか?
どんな想いでオープンした美容室なのか?
どんなスタッフが揃っているのか?
などを伝えることが重要です。
伝えられると共感が生まれ、求職者の志望動機に繋がります。
コンセプトについては、美容室オーナー自身が1番分かっていると思いますが、実際に働くスタッフの意見を取り入れてみてもいいのかもしれません。
ホームページ制作会社と協力していくには?
相談
まずは、経営者自身でどういった公式サイトにしていきたいかをじっくり考える事が大切です。
更に、WEBまわりを任せられる担当者がいれば、方向性をしっかり話し合っておきましょう。
この段階で、ある程度参考となるWEBページをいくつか選定しておくと話し合いがスムーズに進みます。
そこから制作会社を選定して行きましょう!
相談段階では今後のイメージ等を伝えた上で、その制作会社からの提案がどのようなものかしっかりと聞きましょう。
ここで色々と聞かずに、料金の交渉などしてしまうと、制作会社はただ作るだけになってしまいます。
まずは、プロ意見として情報を引き出すと今後進めやすくなります。
現状の解析
次にすでに公式サイトを持っている場合は、制作会社に現状の公式サイトがどうなっているか解析してもらいましょう。
例えば
- アクセス数はどのくらいか?
- どんな人が見ているのか?
- どんな検索をされて来ているのか?
などです。
さらに参考ページを軸に、どんな要望があるかをまとめていきましょう!
ワイヤーフレームの作成
ワイヤーフレームとは、WEBサイトの設計図みたいなものです。
最初にトップページがあり、その下層をどのように繋げて構成していくのかを確認するのに大切なものです!
ここで、ページ遷移がある場合は、制作会社としっかり擦りあわせておきましょう!
でないと、ほぼ完成してからやり直しなど時間とお金がさらにかかってしまいます。
運用のスタート
WEBサイトの完成はゴールではありません。
ここから始まるのです。
まずスタッフ写真が全員分揃い、統一感が出ているかどうか確認しましょう!
スタッフの写真はブランドイメージにも関わりますので、こだわって撮影しましょう!
荒れている写真や、ポーズに一貫性がないと、どうしても綺麗に見えなくなってしまします。
撮影日などを決め、背景などは合わせたほうが良いでしょう。
この写真も、季節に合わせて変更しましょう、冬なのに半袖だったりするとおかしいですよね?
スタイル写真も定期的に撮影会などを開き、更新して行きましょう!
そして、ブログも重要なツールとなります。
個人的にはWordPressをオススメします。
コスト的には上がってしまいますが、絶対に価値あるものとなるでしょう!
できればスタッフ1人1人が書ける形にしましょう!
そうすることで、美容室全体として見ると常に更新している形が生まれてきます。
スタッフ同士が切磋琢磨し発信出来るようになると、常に新しい情報が発信ができるようになります。
公式サイトは求人効果がある
求人サイトとの連動
求人サイトを見て応募しようとしてる多くの求職者は、公式サイトを探して見に来ます。
それは、どんな美容室かさらに詳しく知りたいからです。
- どんなスタッフさんがいるんだろうか?
- どんなスタイルを作っているんだろうか?
- どんな雰囲気なのか?
写真と文字だけの求人サイトでは解決出来ない様々な疑問を、解決するために訪れるのが公式サイトです。
その際にWEBページが全然更新されていないと”今”の美容室は見えてきません。
理想はしっかりとした求人ページを制作し、必ずアプローチし続けることです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ホームページはWEB上にあるもう1つの店舗だと思って下さい。
内装にこだわるように、ホームページも隅々までこだわって下さい。
毎日掃除をするように、毎日更新を続けて下さい。
そうすることで集客出来るホームページが出来上がるのです。
これで完成!はありません。
常に意識し継続することで、集客しつづけることができます!
こちらの記事では、ホームページを無料で制作できるツールをまとめています。
本来はプロに任せるのが一番ですが、ページができるまでの仮のホームページとして使うことも可能です。
知識がなくても簡単に作れるツールもあるので、是非参考にしてみてください。