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美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは?

美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは?コラム

先日、美容室のオーナーさんからこんな質問を頂きました。

『業務委託美容師さんに支払う報酬の払い方、源泉徴収の仕方って分かりますか?』

今まで正社員・パートのみの雇用を行っていたそうですが
今回初めて美容師さんと業務委託契約を結ぶにあたり、報酬の支払い方が分からず連絡を下さいました。

きっと同じように悩まれるオーナーさんがいらっしゃるのではないかと思い
『業務委託美容師さんに支払う報酬の支払い方』
『源泉徴収の仕方』
についてご紹介させて頂きます。

 

 

業務委託美容師に支払う報酬の支払い方

美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは? | 業務委託美容師に支払う報酬の支払い方業務委託契約を結んでいる殆どのサロンさんが取っているのが
『売上×●●%+消費税』という方法です。

【例】月間売上100万 円、還元率40%の場合
100万×40%=40万円
40万×消費税(10%)=4万円
※業務委託契約者に支払う報酬は、44万円となります。

この時に注意しなければいけない点は、消費税です。
消費税は「お預かりもの」ですから、売上には含まれません。

報酬計算の際には必ず、税抜売上に消費税を足し、報酬として支払います。

 

消費税のしくみ

・消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して広く公平に課税される税で、消費者が負担し事業者が納付します。

・消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して、広く公平に課税されますが、生産、流通などの各取引段階で二重三重に税がかかることのないよう、税が累積しない仕組みが採られています。

・商品などの価格に上乗せされた消費税と地方消費税分は、最終的に消費者が負担し、納税義務者である事業者が納めます。

・消費税が課税される取引には、併せて地方消費税も課税されます。

消費税のしくみ|国税庁

 

業務委託美容師における源泉徴収の仕方

美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは? | 業務委託美容師における源泉徴収の仕方業務委託美容師の場合、どうやって源泉徴収を行うのか?
多くのケースが美容室側では報酬を支払う際に源泉徴収分を引かず、業務委託契約者が確定申告をし、所得に対して納税をしています。
確定申告後、定められた税金を業務委託契約者が納付と言う流れになります。

 

今回の例題と答え

美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは? | 今回の例題と答えQ,『業務委託美容師さんに支払う報酬の払い方、源泉徴収の仕方って分かりますか?』

A.税抜売上に消費税を足して報酬を支払う。
※オーナーさんは、報酬計算をする際 に源泉徴収分を引かない。

業務委託契約者がそれぞれ確定申告をして所得に対する納税をする。

 

業務委託契約を結ぶ際の注意点

美容室の業務委託契約者に対する報酬の支払い方とは? | ポイント!業務委託契約を結ぶ場合、美容室側と業務委託契約者(美容師)の間で「業務委託契約書」を結んで下さい。

業務委託とは、美容室に雇用されるのではなく、美容室と対等の立場で業務の依頼を受ける働き方です。
どんな仕事を、いくらで、どのように遂行・完了させるか?等、契約を結んで働く働き方です。

何かトラブルが起きてしまった時には、契約書があればその 内容を基にトラブルを解決させることになります。
お互いが安心して仕事をする為にも「業務委託契約書」を結ぶことをお勧めします。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私は、今回サロンさんからの相談を元に、皆様の疑問についてご紹介させて頂きました。
もし美容室の運営、開業、求人などわからないことがあればお気軽にご相談ください!

 

こちらの記事では、美容師さんの給料の仕組みについてまとめています。
「うちって最賃にひっかかっていないですか?」という質問は美容室からはよく聞く質問です。
是非一度初心にかえって、仕組みを確認してみてください。

美容師の給料の仕組みについて
美容室のオーナーさんと求人掲載のお打合せをさせて頂く中で 「うちって最賃にひっかかっていないですか?どうやって計算したら良いの?」 と言う質問を頂くことが多々あります。 今回は、最賃からの基本給の計算の方法も含め、美容師の給料の仕組みについて紹介していきたいと思います。

 

 

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